AutoHotkeyというソフトがあります。ショートカットキーを自分で定義して任意のソフトを起動する(プログラムランチャー)や任意のキーを他のキーが押されたかのように変更したり、マウスやゲームパッドのボタンを押されたら、任意のキーが押されたようにする(Remap)ことができます。
実はこれらの機能はAutoHotkeyの極々一部で、使いこなせば、なんでもできそうなソフトです。
上の2つの機能だけでも、キーボード操作を主体とする視覚障害者用として便利に使えると思います。
AutoHotkeyはフリーソフトです。
1.まずAutoHotkeyを入手します。
http://www.autohotkey.com/からダウンロードします。
最初のページでDownloadというところでエンターキーを押し、次のぺージのAutoHotkeyでエンターするとAutoHotkey104701_Install.exeというファイルがダウンロードされます。
このファイルを選択してエンターキーでインストールされます。
2.実行するスクリプトファイル(動作を定義するファイル)を作ります。
メモ帳を起動して、例えば以下を書きます。
2.1プログラムランチャーの例
#space::Run http://www.google.com
これはウィンドウズキーとスペースキーを同時に押すと、デフォルトで使っているブラウザーを起動してグーグルのページに行くというものです。(キーの記号は#がウインドウズキー、^がCtrl、!がAlt、+がShiftです。その他はabc..12..はそのまま、特殊キーはTab,Esc,BS,Ins,Del,Up,Down.Left.Right,Home,End,PgUp,PgDn,F1,AppsKey,Enterのように書きます。)
#n::Run notepad
ウィンドウズキーとnでメモ帳が開きます。
プログラムではなくファイルを指定して起動してもいいです。ワードとエクセルの例です。
#w::Run c:\文書1.doc
#x::Run c:\book1.xls
ウィンドウズキーとwで文書1のワードが開きます。
ウィンドウズキーとxでbook1のエクセルが開きます。
#m::Run f:¥mail¥mmkeitai¥MmMail.exe (¥は全角になっています)
ウィンドウズキーとmでMMメールが開きます。(fはドライブ番号でこれは例です。ご自分のメールソフトの位置を指定下さい)
(ウィンドウズキーとmは通常はウィンドウの最小化ですが、
AutoHotkeyの定義のほうが優先します。)
^!d::Run C:¥WINDOWS¥system32¥control.exe hotplug.dll (¥は全角になっています)
はCtrl+Shift+dでハードウエアの安全な取り外しが起動します。
#2::
Run www.google.com
Run notepad
return
2つ以上のソフトを同時に起動することもできます。上はウィンドウズキー+2でグーグルとメモ帳を起動する例です。
#2::の後に改行をいれ、最後はReturnが必要です。
2.2 キーのREMAPの例
^right::F12
Ctrl+→をF12キーに対応させる例です。
JOY1::Send,{F12}
JOY2::Send,konnnichiha{SPACE}{ENTER}
ジョイスティック(ゲームパッドでも同じ)の1ボタンを押したときF12キーが入力される例です。次はジョイスティックの2ボタンが押されたら、konnnichihaと入力されスペース、エンターが押されます。日本語入力になっていれば「今日は」と変換されます。
3.実際の使い方。
2のように必要な動作をいくつか書きます。各動作間は改行します。このファイルを拡張子.ahkとして保存します。名前はなんでもいいです。
このXXXXXXX.ahkファイルを選択してエンターキーを押します。
タスクトレイにH表示のアイコンができて、記述した動作をすると思います。
4.修正と終了
記述した内容を修正するには、XXXXXXX.ahkを再度メモ帳で呼び出して修正します。または、タスクトレイにあるHアイコンでアプリケーションキーからedit this Scriptで修正します。上書き保存して、タスクトレイにあるHアイコンでアプリケーションキーからReload This Scriptで再読み込みされます。あるいはPCを再起動してもいいです。
終了はタスクトレイのHアイコンでアプリケーションキーからEXITを選びエンターキーを押します。終了するとAutoHotkeyでの定義は全てなくなりますので、元のPCに戻ります。
5.スタートアップへの登録
PCを起動したとき自動スタートするには スタート プログラム スタートアップ でアプリケーションキーを押し、開く とするとスタートアップのフォルダーが開きますので、ここに、XXXXXXX.ahk、または、XXXXXXX.ahkのショートカットをコピーします。このフォルダはシステムフォルダなので、XXXXXXX.ahkを修正するとき何処にあるか探すのが大変なので、ショートカットをお勧めします。
タスクトレイにあるHアイコンでアプリケーションキーからedit this Scriptで修正するのであれば、ファイルそのものをコピーまたは移動しておいてもいいと思います。
再起動すれば、XXXXXXX.ahkが自動起動されます。
テープ起こしにおこしやす フットスイッチ その2に書いたジョイスティック(ゲームパッド)のボタンをキーボードやマウスに変換するソフト JoyToKey でなくても、このAutoHotkeyでもできますね。
AutoHotkeyを流行らせるページに詳細な日本語の説明があります。
AutoHotkey(ショートカットやキーアサインを作る)
2007-07-17 19:32:59 (16 years ago)
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